通常水温計のメーターの位置は真ん中ぐらいの位置にあります。
水温計が上昇したら、慌てずにできるだけ安全な場所、水がある場所に車を移動させます。
安全な場所に車を止めたらエンジンを切り、しばらくそのままにしておきます。オーバーヒート状態では冷却水の温度やエンジン内の温度が非常に高くなるので、目視点検か簡単な点検しかできない状態になります。
この時目視点検する箇所は、ラジエターのリザーバータンクの水量、エンジンオイルの量、ファンベルト(Vベルト)、手でウォーターポンプのがた、回転状態を点検します。
自動車の下をのぞき、水漏れ等がないかも点検しておきます。
しばらく時間をおいたら、キースイッチ(イグニッションスイッチ)をONにして、メーターパネルの水温計の状態を見ます。まだ、上がっている場合は下がるまで待ち、下がっていれば冷却水を入れる準備をします。
まず、ラジエターのリザーバータンクに冷却水が入っていなければ、補充します。次にラジエターキャップを外しますが、必ず素手でラジエターキャップの上にウエス等で当てながらゆっくりと回します。この時、回しながら体自体も移動し、回しながらラジエターキャップを斜めにしながら自分の体の反対側に向けて外します。
水温計が下がっていても、ラジエターキャップから高温の冷却水が飛び出すこともあります。私が経験した冷却水の噴出しは約3Mぐらい吹き出したことがあります。これは体験した人にしか分からないことですが、圧力、冷却水
の温度はあまりにもすごいです。できるだけ時間をかけて待ったほうが、そのようなトラブルは少なくなります。
ラジエターキャップを外したら冷却水の量をみます。もし入っていなかったら冷却水を足すのですが、できれば湯などの温度が高いものがいいです。もし、冷たい水しかない場合もう少し待ったほうが良いでしょう。
冷たい水を入れた場合、ラジエターやエンジンは非常に高温になっているため、歪みや損傷を生じます。水道の水でも温度が高い場合がありますので、ぬるい水でもいいので、冷蔵庫などや冷えた水などは絶対に使わないようにしてください。
水を入れる場合注意する点はゆっくりと、少しずつ、できるだけこぼさず入れることです。
ラジエターが高温の場合、逆に噴射してくる場合があります。特にはじめに入れる時はのぞきながら入れたりすることが多いので、できるだけ手だけでいれるようにしてください。もし、少しずついれていって水が吹き上がらない場合は、ほぼ問題ないので見ながら入れていきます。